世界の福音主義諸教会を代表する国際連絡機関、世界福音同盟(WEA)が映画の宣伝に注力している。
カナダ・バンクーバーに本部を置き、全世界127カ国をネットワークで結ぶWEAが一大広報戦略に乗り出した作品は、19世紀の英国で奴隷制度の廃止に一生を尽くした政治家、ウィリアム・ウィルバーフォース(1759〜1833)の生涯を描いた歴史大作「アメージング・グレース」だ。
ウィルバーフォースはケンブリッジ大を卒業して21歳の若さで下院議員となり、カトリック解放法や議会改革運動の支援や奴隷貿易廃止法(1807年)を成立させた人物である。ウィルバーフォースは同法成立後も、福音宣教運動による社会改革のモデルとしての奴隷解放運動を先導した。
映画は2月23日に全米で一斉に封切られる。
WEAは昨年11月10日からの1カ月間、理事会を開催し、新しい宣教戦略と計画について議論した。この席上では、映画「アメージング・グレース」の宣教における利用価値を確認し、この作品の宣伝のために全世界が連帯することが決まった。
WEA公式サイト(www.worldevangelicalalliance.com)では、本作品の概要と主人公ウィルバーフォースの生涯を紹介している。