ローマ教皇ベネディクト16世が、イエス・キリストの描写が社会で年々世俗化していく傾向にあるとして「主イエスの神聖を遮る行為である」と非難していたことがわかった。
教皇は3日、約9000人が詰め掛けた教皇庁の一般接見で、「時代によってイエス・キリストを否定する方法は多様である」としたうえで、「今日最も一般的な方法は、イエス・キリストの神性を取り除き、『知恵の教師』や昔話の主人公程度に描写することである」と述べた。
また、このような描写はイエス・キリストの聖なる光をさえぎってしまうと述べ、「無神論者の攻撃と比べれば深刻さは劣るが、キリスト教の中心を現代化することは危険な行為である」と警告した。