インドネシアのリゾート地バリ島で2002年10月に発生した同時爆弾テロを首謀した罪で2年2カ月の禁固刑が下されたイスラム教指導者、アブ・バカル・バシル氏(69)に対し、同国最高裁は21日、無罪を言い渡した。
バシル氏は今年6月に刑期を終えて出所しており、最高裁の判決は同氏がテロに関わっていないとの認識を保証する形となった。海外メディアが同日伝えた。
米国、オーストラリア両国は同氏を、国際テロ組織アルカイダ系でアジアを拠点に活動する過激派「ジェマ・イスラミア(JI)」の中心人物と見ている。JIはバリ島テロによるものとされているなかでの無罪判決に、同国の司法に対する批判の声が国際社会から上がっている。