共同通信が17日に伝えたところによると、カトリック協議会は同日、マニラ市内でアロヨ大統領が進める憲法改正の動きに反対する大集会を開き、アキノ元大統領、左派系団体らを含め5万人以上が参加した。
地元紙の報道では、アロヨ政権が効率的な国会運営の実現と称して、野党の影響力が強い上院を廃止して1院制を導入したうえで、2010年には大統領制から議院内閣制に移行する準備を進めていると報じられている。
共同通信はこうした改憲の動きについて、アロヨ大統領が「自らの延命を図ろうとしている」と報じている。
フィリピンは国民の90パーセントがカトリック教徒で、カトリック教議会は大きな影響力を持つ。