英国イプスウィッチ市郊外で過去12日間、連続発生している女性5人の殺人事件で、地元のキリスト教会が15日夜、遺族や友人らを慰める目的で5人の追悼礼拝を行ったことが英紙クリスチャントゥデイの報道でわかった。
会場は、被害者2人の遺体発見現場近くにある地元の教会。礼拝では同教会のクリス・ウィングフィールド牧師が神様の無償の愛と慰めを説いたうえで、地域社会が団結する以外に犯人逮捕と犯罪防止の道はないと強調した。
同市郊外では12日、売春婦と見られる2遺体が見つかった。この地域では今月すでに売春婦3人の他殺体が発見されており、犠牲者は5人に上っている。売春婦が少なくとも5人殺害された「切り裂きジャック事件」(1888年)を連想させることから、高級紙ガーディアンやデイリーテレグラフを含む地元メディアが連日一面で報じるなど、社会に大きな衝撃を与えている。捜査当局は連続殺人事件の疑いがあると見て、大規模な捜査を始めた。