米ワシントンを拠点とする人権擁護団体『国際クリスチャン・コンサーン』(ICC)によると、パキスタン・ラホールで先月、泥酔し、銃や警棒などで武装したイスラム教徒の集団がキリスト教のナザレン教会を襲撃する事件が発生し、その後も各地で投石や放火などの被害が相次いでいる。
ナザレン教会への襲撃で重傷者は出なかったが、クリスチャンは迫害と暴力の恐怖のなか毎日を過ごしている。嫌がらせや危険を避けるために礼拝に出席しなくなった人も多く、小さな子どものいる家庭で特に礼拝の欠席が相次いでいる。
事態を重く見たICCは、パキスタン政府に対し、主要都市を中心に行っている警備を町村でも実施するよう要請した。