キリスト教をローマ帝国に広めた使徒パウロの墓が11日からローマのサン・パウロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂で451年ぶりに一般公開されている。長年非公開だっただけに、巡礼者や観光客が訪れる新名所になりそうだ。
パウロの石棺が安置された地下の墓地は、1545年に閉鎖された。この石棺にパウロの遺体が入っているかどうかは確認されていない。パウロの頭がい骨はローマ市内の別の教会にあるとされている。
パウロはローマなど地中海一帯を旅してイエス・キリストの福音をのべ伝えた。西暦65年にローマ皇帝ネロによって斬首されたとされている。ローマ法王庁(バチカン)によると、棺の石は厚くX線検査では内部を透視できなかった。今後、石棺を開けて遺骨や埋葬品を発掘する可能性もあるという。