米国聖公会で4日、キャサリン・ジェニファーズ・スコリ氏(52)が米国聖公会の代表、総裁主教に就任した。女性としては同会初の代表。スコリ氏は同性愛者の聖職着任を容認しており、同性愛者をめぐる問題で聖公会の意思決定に大きな影響を与える。米AP通信が報じた。
スコリ氏は1994年に牧師按手を受けた。ネバダ州教区主教として5年間奉仕をし、今年6月、総裁主教にスピード選出され周囲を驚かせた。
ワシントン国立大聖堂で行われた就任式でスコリ新代表は米聖公会の「平和的一致」づくりに尽力すると意気込みを語った。230万人の会員を持つ米聖公会の象徴として、貧困、差別、社会悪の根絶に積極的に取り組むという。
世界の聖公会の過半数は同性愛者の聖職着任に否定的な立場を維持する一方、こうした意見は米国聖公会では少数派だ。国内で保守派の7教区はスコリ氏の代表職を取り消すよう、聖公会国際本部の英国国教会に緊急要請した。