英国教会(聖公会)が今週初め、同棲中の未婚カップルの法的権利を支持する発言をし、英国の宗教界で波紋を呼んでいる。カトリック教会はこの法律改正案について、婚姻の社会的定義をくつがえす悪質な法令であるとして断固反対の姿勢を示した。
英国では最近、未婚のカップルにも婚姻した夫婦と同等の法的権利を与える改正案が下院に提出された。今週初め、英国教会は改正案について「未婚のカップルに子どもなど被扶養者が同居している場合に限り、(改正案に)同調する」として支持した。
同教会は被扶養者が同居していない場合、法的権利を制限するとの政府法律委員会の提案も支持しているが、世論では「明白な不平等法令」として将来的に制限が無くなるとの見方が一般的だ。
カトリック系メディア「ユニバーサル」によると、英国、ウェールズのカトリック教会司教は国教会と異なる見解を示し、同法案には婚姻の社会的、宗教的価値と本質を無視し消滅させる陰謀を感じると指摘した。