北朝鮮の核実験強行で国際情勢が極度に緊迫化したことを受けて、世界教会協議会(WCC、サムエル・コビア総幹事)は国連安全保障理事会の各理事国および国連駐在の日本・韓国・北朝鮮の各大使宛てに書簡を送り、国際社会における平和的、合法的対応を要請した。
コビア総幹事は、「北朝鮮は核兵器開発計画を放棄し、核拡散禁止条約に復帰すべき」として核廃棄を促す一方、「北朝鮮との会談国諸国は北朝鮮が感じている安保脅威を十分考慮すべき」として周辺国による圧力に対する憂慮を表明した。
コビア総幹事は「今回の事態は協議を通じて合法的に解決していくべき」と述べ、平和解決の原則を強調した。「今回の核実験が周辺国らの核武装を促す事態は避けるべき」と警告した。
コビア総幹事は今年7月、世界メソジスト大会による韓国訪問の際、「北朝鮮の核はすなわち東アジアの平和問題に直結するもの」として、「北朝鮮は完全に核を保有していないことを証明すべき」と核廃棄を促していた。