イスラエル軍のレバノンに対する空爆がレバノン人クリスチャン居住区の中心地である北ベイルートに拡大した。4日最初の空爆でレバノン・クリスチャン・センターがミサイルによる攻撃を受け大破、5人が死亡19人が重軽傷を負った。
DPA紙によるとレバノン人クリスチャンは「ここはヒズボラが勢力をもつ地区ではないのに」と嘆いているという。
クリスチャン・ソリダリティ・インターナショナル(CSI)の報告によるとイスラム教シーア派政党のヒズボラは、今回の空爆に先立ってキリスト教徒の集落を利用して自身の所有する民兵をかくまっていたと告発されていた。
ヒズボラは6年前イスラエル軍が撤退した後から支配を強め、キリスト教徒はヒズボラの支配下で強制的に税を徴収されるなど苦難を受けていたという。
レバノンを中心に信徒を擁する東方カトリック教会の一派マロン教会
の代表、サミ・エルコウリー師はヒズボラへの支援が誤解であると語った。エルコウリー師によると9割のクリスチャンがヒズボラに反対しているという。
苦難を受け犠牲になる兄弟姉妹がいることを決して忘れてはならない。キリストの体が痛みを深刻に受け止める祈りと、キリストにある平和をもたらすための一刻も早い福音伝道が求められる。