世界福音同盟(WEA)が9月17日を「全世界でダフールを覚える日」としてダフール人の支援活動と国内で認知させる働きを先導するよう緊急声明を発表、各加盟団体に対して呼びかけた。この声明は28日にWEAのウェブサイトに掲載され、全世界の個人、団体に向けて公開された。
WEA国際ディレクターのジョフ・トゥニクリク師は声明の中で、すでに失われた40万人の命を救うことはできないが、数百万人の人が死の淵に至るのを防ぐことならできると語った。
トゥニクリフ師は世界の福音派団体・共同体はこの危機に対して苦しみを分かち合い、信仰の証したる働きを実行しなければならないと呼びかけた。
スーダンではアラブ系遊牧民とアフリカ系農民の間で毎年発生する抗争に端を発した内紛により、空爆やレイプ、略奪、殺人、村々の焼き討ちといった、市民に対する攻撃が20年にわたり行われ40万人が政府により虐殺された。
2005年1月9日、両陣営は南北包括和平合意を締結するが現在に至るまで強盗、武力衝突が頻発し治安は悪化している。国連機関によると人道状況については、350万人もの被災民が支援を必要とするという。
WEAは加盟団体に対して「世界ダフール週間」は9月8日から15日にかけて定められ、祈りと行動により支援機会を増やし、キリスト教団体が関心を持つように呼びかけている。
世界福音同盟に加盟する日本福音同盟にも他の国の福音同盟と同様に広い呼びかけとキリストの愛の実践が求められる。