英キリスト教団体クリスチャンエイドはトニー・ブレア首相に27日夜、世界先進諸国に対して気候変動に対する戦いを呼びかける前に、まず英国内で温暖化ガスを削減することを促した。
このことについてブレア首相は27日夜、昨年夏のグレニーグルズサミット以降の進展について論議し、温暖化ガス削減に関しては米国、ヨーロッパ、中国、インドとの間で地球温暖化への対策に関して合意を得る必要があると強調した。
先月発表された報告書によるとクリスチャンエイドは、地球温暖化は世界貧困問題を引き起こす大きな要因の一つであり、地球温暖化によってもたらされる洪水、飢饉、干ばつ、民族紛争などでアフリカでは1億8200万人が死に至る可能性があると警告している。
クリスチャンエイドは、ブレア首相が気候変動対策に積極的に取り組もうとしている姿勢を歓迎しているものの、ブレア首相が英国内での温暖化ガス排出削減を行わない限り、気候変動対策の世界先進諸国への呼びかけは「偽善」であると見なされてしまうと指摘した。