【米クリスチャンポスト】ドイツミュンヘンワールドカップスタジアムにて9日、2006年ドイツワールドカップが開催された。開幕式典には歴代の優勝選手ら約170人が参加。ドイツ―コスタリカ戦で熱戦の幕を開けた。300万人以上もの人々がこのワールドカップに観戦すると見込まれる中、キリスト教徒らはこのイベントに合わせて大規模な福音伝道キャンペーンを開催する予定だ。
ワールドカップ開催当日の9日、ミュンヘンの通りはサッカーファンらでごった返し、市内レストランやビアガーデンの野外スクリーンで多くの人々が観戦した。世界中では数十億人がワールドカップを観戦していると推測される。
一部のクリスチャンらは数ヶ月の間、今回のワールドカップ開催中に多数の売春婦が出現し、人身売買が行われるのではないかと懸念していたが、ドイツ警察はワールドカップ開催日にその兆しが全く見られなかったことを報告した。
ハンブルクには2400人もの売春婦がいるとされているが、ドイツハンブルク警察は、これ以上売春婦の活動を許可しない方針でいるという。
あるバチカン大司教は8日、ワールドカップで多くの売春婦が街にごった返すことを懸念していた。アゴスチーノ・ マルケット大司教はバチカンラジオで、「実際、売春は人間の品格を濫用する行為であり、一女性の価値を人間から物に変え、性的快楽のための道具に至らしめる行為です」と批判した(AP通信)。
どんな性的搾取も許すべきではないと主張し、政府に問題の対策を求めているキリスト教徒らの間では、この問題をワールドカップ観戦者らが直接関心をもつことに焦点を置いて活動している。救世軍は、ワールドカップ開催12都市において大規模な福音伝道キャンペーンを行う。さらに地元教会らもこのキャンペーンに加わる予定だ。
この福音運動のアウトリーチとして、数万冊もの福音関連書物が観衆に配布された。ドイツ、リトアニア共和国の救世軍はすでに700着の伝道用のTシャツ、5000枚のイエスキリストのDVD、4900冊の聖書、それに2万冊以上もの観戦者用聖書ポケットガイドを用意したという。
キャンパス・クルセード・フォー・クライストでは、"The Prize"という新たなDVDを製作。マンチェスター・ユナイテッドのサッカー選手ティム・ハワード氏やそのほか偉大なサッカー選手を主人公に、福音的な内容に仕上がっている。
ティム・ハワード選手は、「私の人生で最も重要なものはキリストにあります。彼は私にとって試合に勝つか負けるか、あるいは私がサッカー選手を辞めるか辞めないかという問題よりもっと重要です。イエス・キリスト以外のことは私にとって単にボーナスとして与えられたようなものです」とイエス・キリストの素晴らしさについて証ししている。
32カ国の代表チームが熱戦を繰り広げるワールドカップは、7月9日ベルリンでクライマックスを迎える。