世界アングリカンコミュニオンの精神的指導者、カンタベリー大主教ローワン・ウィリアムズ博士は、ローマカトリックのウォルター・カスパー枢機卿が主教職に女性を登用することに関しての議論に加わることを歓迎した。
カンタベリー大主教であるウィリアムズ博士は、枢機卿がこの問題の議論に加わってくれることはとても助けになる働きであると感謝の意を表し、「私は特にカスパー枢機卿がこの問題に関する議論に参加してくれることに感謝します。枢機卿ご自身が『我々の友』の問題は我々の問題でもあると言われました。ですから私たちが英国教会で女性主教を任命するべきか否か、またどのような法規が定められるべきかを決めるということが、聖公会、カトリックという二つの共同体がキリストの教会として完全に一致する働きにどれだけ影響を及ぼすかをはっきりと考えなければなりません。このような難しい問題を避けて通ることはできません。私は枢機卿に働く聖霊様が、彼のこの問題に対する見解を私たちと共有できるよう導かれることに感謝します」と述べた。
つい先週末にローマカトリック教会は英国首相トニー・ブレア氏との会議にも参加し、ブレア首相とローマ教皇ベネディクト16世は政治社会における宗教の役割について議論した。
バチカンの声明分によると、両者はテロ対策、グローバル規模の平和のために異宗教間の対話の重要性に焦点を置き、世界の結束や平和を考えるとき、異宗教間による対話で引き出される共通の価値観が重要になることなどを話し合った。