米クリスチャンポストによるとローザンヌ委員会は6月25日を、北朝鮮のための国際祈祷日としたという。
6月1日に行われたローザンヌ委員会幹部S・ダグラス・バードサル牧師は、「ローザンヌ委員会とローザンヌ運動を代表して、私は6月25日を北朝鮮のための国際祈祷日に設定し、世界中すべての教会に北朝鮮のために祈ることを呼び求めます」と発表した。
25日は、19日から25日に亘って行われる北朝鮮世界祈祷週間のクライマックスであり、朝鮮半島に住む人々にとっては朝鮮戦争が勃発した特別な日でもある。
6月25日まで続くこの祈祷週間では多くの祈祷イベントが世界中で計画されており、 北朝鮮における宗教の深刻な弾圧、その他自由の抑圧、偶像礼拝の強制、キリスト教徒の弾圧などをハイライトで振り返る。
また祈祷週間では、北朝鮮の他に中国にも焦点が当てられている。中国では北朝鮮亡命者の受け入れを拒否し、発見次第北朝鮮に送り返している。国際キリスト連帯(CSW)によると、送り返された亡命者は虐待や、深刻な場合には処刑されるという。
北朝鮮のための世界祈祷週間は世界中のあらゆるキリスト教機関によって支援されており、祈祷週間中は韓国ソウルの中国大使館の外で徹夜の祈りが捧げられるという。またロンドン、ワシントンD.C.、コペンハーゲンでも中国大使館で同様に徹夜祈祷会が計画されている。
CSWはこの北朝鮮祈祷週間を賞賛し、祈祷週間中に行われるこれらのイベントを歓迎している。
米CSW理事長スチュアート・ウィンザー氏は、「私たちはローザンヌ委員会が北朝鮮に対する教会の祈りを呼びかけたことに対し、賞賛の意を表します。北朝鮮では現在深刻な宗教弾圧、偶像崇拝の強制が行われており、世界中の教会で北朝鮮問題を重要視せねばなりません。私たちはこの祈祷週間に、北朝鮮に対する熱い祈りを捧げるよう世界中のキリスト教徒、教会に呼びかけています。私たちは25日の祈祷のクライマックスを迎えるとき、北朝鮮に神の光が照らされ、神の慈愛が満たされることを信じています」と述べた。