【エジプト、アレクサンドリア(AP)】エジプト第二の大都市アレクサンドリアにおけるイスラム-キリスト間衝突で尋問を受け抑留されている人が100人以上にも上っているという。17日に宗教間の暴動は鎮まったが、互いの敵対間は根強く残っているという。
14日聖金曜日に暴徒らはナイフを持って三人のコプト系キリスト教徒らを襲った。精神的に病んだ男がナイフを振り回し、1人の男を殺害し、16人を負傷させた。
全体で宗教間の衝突で2名が死亡し、少なくとも40人が負傷した。この宗教間の衝突は、聖金曜日からイースターまで継続して発生したという。
17日にやっとアレクサンドリアに静寂が戻って来た。商店街も再開し、通勤者や買い物客でアレクサンドリアの街は再び活気を取り戻した。しかしながら十数人もの治安維持隊や私服警官がクリスチャン礼拝者が集うSt.Maximus教会を監視したという。
St.Maximus教会のBemwah Ghali司祭はAP通信に対し、
「現在は停戦状態のようなもので、まだ紛争の終わりではありません。私たちはこのような暴動を鎮める画期的な解決策を本当に必要としています」と延べ、コプト系クリスチャンを迫害するイスラム教徒に対しては、
「あるモスクの指導者らは私たちを異端扱いします。彼らはこのような扱いをやめるべきです」と怒りを露わにした。
このことに対し、St.Maximus教会近くのal-Bukhariモスク指導者Sheik Ahmed Ibrahim氏ははGhali司祭の告発を否定し、
「Ghali司祭の言われていることは全く根拠のないことです。聖職者らは虐殺を促進させるような声明文を発表するよりも平和を実現する道を模索するべきです。特にこのような有事のときにはなおさらのことです」と述べたという(AP通信)。
検察官Sami Brek氏は先週末の暴動、扇動、私有物損害、礼拝堂の破壊などで現在52人の抑留者が生じていると述べた。準公式中東通信社による声明文では、Brek氏はそのほかさらに50人の暴徒らが尋問を受けていると述べたという。