国連多国籍軍による今後6ヶ月間のダルフールに対する支援開始を待ちきれない状況にあると、全アフリカ教会協議会指導者らが警告している。
全アフリカ教会協議会(AACC)事務総長のMvume Dandala牧師はアフリカ連合(AU)に対し、スーダンダルフール州で発生し続けている暴力行為は国際平和維持軍による支援を待ちきれない深刻な状況にあると告げた。
AU議長でコンゴ大統領のDenis Sassou-Nguesso氏とアフリカ委員会議長Omar Konari氏宛てに先週送られた手紙でDandala牧師は、「世界のほかの取り残された地域同様、ダルフールにおける人命、家畜の継続的な損失、すさまじい暴力行為に私たちはぞっとしています」と告げたという。
Dandala師は、教会はアフリカ連合がダルフール州に軍隊を派遣し、平和構築にむけた交渉をおこなっていることを賞賛していると述べた。
しかしながら、Dandala師はダルフール州で継続して生じている暴力行為は、これらの努力にもかかわらず収まる兆しが全く見えないことに遺憾の意を表明した(エキュメニカルニュースインターナショナル)。
Dandala師の書簡には、「スーダンの広大な土地に反して、資金制限のためにこのような小さい軍隊では思うような救済活動を行うことの出来ない状況は実に共感できます。私たちはAUの今後の動き次第によっては、ダルフールの国民を保護するという憲法的義務に失敗したスーダン政府とは大きな違いを出せると考えています」と述べられていた。
現在、スーダン大統領Omaral-Bashir氏による継続的な反発にもかかわらず国連が昨年9月から派遣してきた7000人のダルフール州平和維持軍の任務交代の時期にさしかかっている。
ダルフール州の状況は非常に切迫しており、今後国連による多国籍軍が新たに派遣されるのを待ちきれるような状況ではないとDandala師は警告している。
一方で、欧州連合はすでに5000万ユーロをアフリカ連合のダルフール州平和維持活動のために支援している。NATOは国連事務総長コフィ・アナン氏の要求により、ダルフール地域にさらなる軍隊を派遣することを考慮しているという。