英国人ノルマン・ケンバー氏(74)は、キリスト教平和活動チームのメンバー3人と共にイラクで捕虜となっていた118日間の苦難の日々について語った。
バプテスト・タイムズとのインタビューで、ケンバー氏は、まず、クリスチャンの仲間に「あなたたちの祈りと徹夜と、パットと私に宛てた何百通もの手紙のおかげで私たちが保たれたことに感謝しています」「私たちが頂いた思いやりと配慮に圧倒されました」と謝意を述べた。
次にケンバー氏は、身元不明の「義の剣軍団」という武装集団の人質となっていた苦難の期間について、その詳細を明らかにした。
「捕らえられた4ヶ月間、一歩も外出することもできず、その時間は絶望的であり、奪われたのと同じです」「人生がどんなに尊いのか、緑の木を見られることがどんなに尊いのか、私は読者に伝えたい」と言った。
更にケンバー氏は、カナダ人ジェームズ・ロニー氏(41)、ハーミート・シング・スーデン氏(32)、殺害された米国人トム・フォックス氏(54)と共に実行犯グループに捕えられている時、実行犯が示した幾つかの難解な行動について説明した。
「実行犯たちが私たちを地下に連れて行ったある晩、私たちをテレビの前に座らせ、アラビア語のDVDでイエスの人生を見せました。しかし、トム・フォックスの頭を撃ったのはこの人たちです。この人々(の行動)はとても難解です」また、ケンバー氏は付け加えた。「彼らは私たちを幸福の内にとどまらせたかったのだと思います。その結果、私たちは必死な脱出を試みることができなかったのです」
最近、ケンバー氏は人質を救出したSASチームに感謝しなかったという批判に直面した。
ケンバー氏は「私は救出されたことに対して非常に感謝しています」また、「私たちの外交機関は最高でした。私はそれに対する賞賛でいっぱいです」と語った。
ケンバー氏は同氏が通っているロンドンの北西に位置する教会で行われる「特別感謝礼拝」前の週末に戻ってきた。
また、ケンバー氏は月曜日にニュージーランドに到着したスーデン氏の代わりに、ニュージーランドの外務省の声明を発表。「救済に携わった全ての人への謝意」「スーデン氏が家族、友人と失われた時間と空間を取り戻すことへの望み」について伝えた。その中には、スーデン氏自身の救出に関わる感謝の声明も盛り込まれていた。
ジェームズ氏はカナダ到着時、捕虜された118日間について、「ブラックホールに落ち込んだように何も見えなかった」と話したという。