【米クリスチャンポスト】米調査会社バルナグループの報告によると、1983年から開始した調査以来、現在米国で急速に大人になってからキリスト教に献身する「ボーンアゲインクリスチャン」が増加しているという。
バルナグループが1003人の成人米国人を対象に標本調査を行った結果、その中の45%が「ボーンアゲイン」クリスチャンであることがわかった。これは1983年当時の31%、この4半世紀においてもその割合が36%から43%の間を低迷していたことから考えても急上昇しているという。
また男女比では、女性のほうが大人になってからキリスト教に献身したボーンアゲインクリスチャンの割合が男性よりも16%上回ったという。またアフリカ系アメリカ人、居住者別では南米在住者がボーンアゲインクリスチャンのそれぞれ59%、57%を占め最も多く存在しているという結果が示された。
一方で、名目上のキリスト教徒、つまり生まれついてのクリスチャンで、大人になってから献身した経験のないキリスト教徒の割合は、1991年の46%に比べて36%にまで落ち込んだという。
バルナグループ調査員のジョージ・バルナ氏は今回の調査結果で、米国内での成熟した信仰への積極的な姿勢が示されたと結論付けた。
バルナ氏は、「今回の調査結果では米国人の信仰が深くなっているということまでは示されませんでしたが、少なくともより多くの米国人が命、死、復活、そしてイエスキリストのメッセージの重要性に気づき始めていることが伺えます。キリストをあなたの救世主として迎えるだけで話は終わりにはなりません。これは人生の価値観の中心を自分自身から神を称えることに移し、他の人々に仕え、神の御心にかなう意味での自己投資を行い、毎日神との関係性を深め、神を中心とした家族を形成するという人生の転換の最も初期の段階であるだけなのです。信仰は常に発展していくものです。ですから私たちは最近のボーンアゲインクリスチャンの増加に希望をもっています。彼らはイエスキリストに自分から信仰を示し、キリストとの関係性における深いレベルへの信仰にふみこんだのですから」と、これからの米国におけるキリスト教信仰の成熟に期待の意を示した。
バルナグループでは、「ボーンアゲインクリスチャン」とは今日の彼らの人生においてイエスキリストが重要な意味をなし、個人の人生をイエスキリストに捧げており、彼らが死んだ後、彼らが罪を告白し、イエスキリストを救い主として受け入れたために天国へ召されると信じている人々のことであると定義づけられている。