世界的な伝道者、ビリー・グラハム牧師(86)が24日から3日間、クイーンズ地区(米・ニューヨーク州)の公園で、「国内では最後」とする大規模な伝道集会を開催した。グラハム師による伝道集会としては417回目。
米紙クリスチャンポスト(ChristianPost.com)によると、初日の参加者は6万人以上。グラハム師は「世界がいま最も必要としているのは、憎むことでなく、愛すること」「心の空白を埋めるのはイエスだけ。イエスを信じ再び生まれ変わる必要がある」と説き、2000人以上が招きに答えたという。
グラハム師は米・南部バプテスト連盟の福音主義伝道師。60年近くに及ぶ大衆伝道で185カ国以上で、2億1000万人の人々を伝道した。テレビなど放送メディアを活用し伝道したことでも著名。 1950年にはビリー・グラハム福音伝道協会を設立した。
グラハム師は高齢のうえ、前立腺がんやパーキンソン病を患っている。集会に先立つ22日の記者会見では「健康と体力の衰えで私のできることは限られてきた。伝道の日々はまもなく終わる」と話していた。同集会の会場にも看護師が待機したとのこと。