キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の信徒らが23日(現地時間)、 カナダのクイーンズパークで、同性愛者による同性結婚に反対する街頭デモ行進を行い「結婚は男性と女性の間の聖なる契約」と主張した。カナダの有力紙ナショナルポストが同日伝えた。
宗教者たちは、国会で同性結婚を合法化する法案が採択された場合、次期選挙では必ず結婚の価値を保護する政府を誕生させる、との決意を再確認した。
デモに参加した同国の下院議員は「結婚の価値を守る闘いです。必ず勝利します」と述べ、自信を示した。
ある引退牧師は「ゲイとレズビアンのカップルは子供を産む能力があるのか」と問いかけ、「結婚は、新しい社会構成員を産み、彼らを教育する神聖な役割を担っている」と強調した。
デモ当日にやり玉に挙げられたのは同性結婚法案を最初に提案したポール・マーティン氏だった。デモ参加者の中には、同氏が愛犬と結婚式を挙げている絵が描かれたプラカードを掲げる人もいた。プラカードには「マーティン、我々も我々の権利を要求する」「神はアダムとエバを創造した。アダムとスティーブではなかった」などと書かれていた。
カナダ政府は6月中にも、同性愛カップルにも異性間夫婦とほぼ同様の法的・社会的権利を認める制度を導入する予定となっており、宗教界からは事態を憂慮する声が高まっている。