【サンフランシスコ12日CP】米カリフォルニア州最高裁は12日、州法は結婚を男女間に限定すると規定すると判断、サンフランシスコ市のニューソム市長が今年2月に4000組の同性愛カップルに発行した結婚証明書を無効とする判決を下した。市長の証明書発行は州法違反で職権乱用に当たるとの判断を示した。
ニューソム市長は「同性結婚を認めない州法は、差別を禁じた州憲法に違反する」と主張したが認められなかった。米国のキリスト者法律事務所「アライアンス・ディフェンス・ファンド」の見方によると、最高裁は、結婚を男女間に限定するこの法律そのものが性差別を禁じた州憲法に違反するかどうかの判断は避けた。
同事務所のニューソン弁護士は法廷で、同性結婚の承認はサンフランシスコ市職員の権限を逸脱した行為であり、これが許されれば一夫多妻婚の承認もなされかねないと主張した。
同性結婚はマサチューセッツ州が今年5月に合法化したが、家庭保護団体は、今回の判決が伝統的結婚の保護の後押しになると評価した。判決は同性結婚主唱者による訴訟数件とニューソム市長の行動を巡る今回の訴訟に対して総括的になされた形で、連邦最高裁への上訴は早くとも来年となる。(ChristianPost.com)