宣教100周年を3月に控える日本ナザレン教団(東京・目黒区)の関東地区新年聖会で、14日午後、姜泰進師(赤坂教会牧師)がイスラエルの民によるエジプトからカナンの地までの旅路を解き明かし、「信仰の道を歩むクリスチャンがこころの中で迷い、後悔していないだろうか。大勢の民が旅の途中で死んだ。必ず来る終わりのときに備えつつ信仰を確かめるべき」として、新しい100年の歴史を迎えようとしている同教団が霊的成長を必要としていることを訴えた。
姜師は、会場に集まった信徒や教職者ら約70人に対し、カナンに到達できる人はヨシュア、カレブ、祭司長らのように、➀感謝して喜びつつ絶対的に信じて報告をする人、?主人を知り、主人に忠実で、語るべきときに語り静まるときに静まる、血統の良い犬(=カレブ)のような人、?この世の生活や水準と、神の国とを比較しない人、?聖書に隠された神の御言葉を詳しく知っている人――であると定義した。
また、神がカナンに入る直前でモーセのいのちを取り去られたことに触れ、「最終決断は神が下す。神の前に、指導者の前に、兄弟姉妹の前に謙虚になろう。『カナン』は『低地』という意味。頭を低くして入るところ」と語った。
姜師は「カナンに到達できなかったイスラエルの民は財産が多く、世の思想に富んでいたためにエジプトでの経済的に安定した生活に執着してヨルダン川を渡ることを拒んだ」と指摘したうえで、必要なものを全て与えてくださる神を絶対的に信じて歩む人を、神が責任をもって最後まで守ってくださることを強調した。
聖会では、日本初のクリスチャン音楽家による管弦楽団・合唱団『ユーオーディア』のピアニスト・柳瀬佐和子さんとバイオリン奏者・工藤美穂さんが賛美歌「主に罪を許され」「ホーリー・ホーリー」など5曲を独創的にアレンジして演奏し、聴衆を魅了した。