同志社大学は、08年度4月から新たに「生命医科学部」、「スポーツ健康科学部」の2学部を設置し、さらに現在の「工学部」を新たな学科開設も含めて「理工学部」へと改組編成する。04年には同大として55年ぶりとなる学部新設を行い「政策学部」を開設。05年には「社会学部」「文化情報学部」を新設しており、今回の2学部新設はこれらに続くかたち。
新設される「生命医科学部」は、「医工学科」、「医情報学科」、「医生命システム学科」の3学科から構成されており、03年から行われている京都府立医科大との学術交流の成果・業績をもとに設置されることになる。高齢化社会において、「健康寿命の延長」、「生活の質の向上」、「医療・介護などの社会的負担の軽減」などの課題の解決が求められる中で、基礎医学や医療に関する幅広い知識・技術・視野を学ぶことによって、様々な分野で医療現場を支えることができるバイオメディカルエンジニアや医生命科学者の育成をめざす。
一方「スポーツ健康科学部」は、著しい運動能力の衰退が問題となっていると共に、「スポーツ」「健康」への関心・重要性が高まっている現代社会において、健康増進とスポーツの社会的発展に貢献できる人材の育成をめざす。「健康科学コース」、「トレーニング科学コース」、「スポーツ・マネジメントコース」の3つのコースで構成され、基礎医学からスポーツ運動学、行政学、社会学にまで及ぶ総合融合型の学部となっている。
また2学部の新設に加え、08年度から工学部が理工学部へと改組編成する。これまで工学部は、同大の唯一の自然科学系の学部として、化学や基礎・応用物理学、応用数学、生物学など様々な研究室を設置し、幅広い分野にわたる教育・研究を行ってきた。このような学部の内実を明確にするためにも学部名を改め、さらに「理工学部」としてよりふさわしい学科の構成・内容へと学科の新設・編成が行われる。