ゴスペル音楽院(ジョシュア佐佐木学長、東京・上野)は6日、福音歌手の森祐理さんを招いて年1度の特別授業を開いた。森さんは授業で、自身が昨年3月に日本国際飢餓対策機構・親善大使として南アフリカのエチオピアへ訪問した際の話を中心に、貧困の中で見た子供たちの賛美と生命のたくましさを証しし、夢を持つことの大切さを強調した。
森さんは、「エチオピアの子供たちが将来一番なりたいものは、大人です。大人になりたいという夢、それがほとんどでした。その言葉を聞いて本当にショックでした。飲み水もなく、5歳未満で死んでしまう確率が50パーセントと言われるこの国に、決して渇くことのない生きた水、渇かないこころを与えてください。こういう祈りができたことが喜びでした。夢に対してどれだけ本気かが大事。神様から頂いた思いと信念をもって行動していくときに、神様からの働きかけがあります」 学生たちは森さんの壮絶な体験談に聞き入った。
森祐理さんは今年、福音歌手15周年を迎えた。現在は特定非営利活動法人「ワールド・ビジョン・ジャパン」のアソシエートアーティスト6人のうちの1人として全世界を渡り歩き、支援活動を行っている。3月上旬には特別番組「世界の子どもの日常生活・第7話、第8話」で、森さんが今年1月に行ったモンゴル視察旅行の模様がテレビ神奈川、サンテレビなどで放映される予定。問い合わせは、ワールド・ビジョン・ジャパン国内事業部まで。また、7月に軽井沢で開催予定の福音歌手15周年記念イベントが行われる。詳細はオフィシャルサイトで。