2012年のロンドンオリンピックを機会とした伝道に備えて、英国の教会は4月から、2000年のシドニーオリンピックで計25万人を動員することに成功した「コミュニティー・フェスティバル」を学ぶ講習会を13カ所で開催する。
シドニーオリンピックでコミュニティー・フェスティバルの開催をサポートしたキリスト教団体「ヒュージョン・ユース・アンド・コミュニティー(Fusion Youth and Community)」から、フェスティバルの統括責任者であったマーティー・ウッズ氏を講師として招き、どのようにして地域に共同体意識を形成するのか、どのように福音を実践するのかなど、これまで3度のオリンピックで培ってきた経験を分かち合う。
コミュニティー・フェスティバルは、海外から多くの人々が訪れるオリンピック開催期間中に、各地域が主体となって地域毎に何らかのイベントを開催するというもの。オリンピックの生中継を巨大スクリーンで行ったり、バーベキューや音楽ライブなどを催し、地域を振興させるとともに、国内外の見物客に福音を伝える機会とする。
シドニーオリンピックでは、約120カ所でコミュニティー・フェスティバルが行われ、地域に根ざしたイベントとしては同オリンピック期間中で最も大きなものとなった。
ヒュージョン・ユース・アンド・コミュニティーは青少年が中心となる団体で、コミュニティー・フェスティバルの主役も子どもたちとなる。「これらのフェスティバルでは子どもがスターです。見物人たちが集まり、私たちとともに神の国を味わうことができるのです」とウッズ氏。また「コミュニティー・フェスティバルは、非常に戦略的な方法で教会を地域の中心に据えることができます」と強調する。
4月から開かれる講習会は、ロンドンオリンピックの期間中に行われる伝道を支援する「モア・ザン・ゴールド(More than Gold:金メダルよりも)」と、「国際フュージョン・アンド・シェア・ジーザス(Fusion and Share Jesus International)」によって開催される。開催地は、ロンドン、ニューキャッスル、オックスフォード、リーディング、プレストン、クロイドン、リバプール、エールズベリー。
ウッズ氏による講習会のほかにも、コミュニティー・フェスティバルの役割についてや、聖火リレーを機会とした伝道、その他のスポーツ伝道に関連した内容のプレゼンテーションを18カ所で行う。
モア・ザン・ゴールドのデイビット・ウィルソン代表は「世界中の選手たちは今もトレーニングを行っている。英国の人々はどのイベントに参加しようかと考えているはずで、教会は今計画を立てる時だ」と、教会に積極的な参加を呼び掛けている。
クリスチャントゥデイからのお願い
皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。
人気記事ランキング
-
鈴木結生著『ゲーテはすべてを言った』 牧師の息子が書いた芥川賞受賞作
-
カトリック作家の曽野綾子さん死去、93歳
-
日本人に寄り添う福音宣教の扉(217)弱さの極限(エンディング)に寄り添う 広田信也
-
レント初日の「灰の水曜日」 ドライブスルーで灰を授ける教会も
-
バイセクシャルの黒人女優シンシア・エリボがイエス役に 配役巡り批判の声も
-
花嫁(21)希望よ 星野ひかり
-
主は生きておられる(235)昭和は遠くなっていく 平林けい子
-
ワールドミッションレポート(3月8日):トルコ 震災被災者の間で、聖書の書き写しを通して働く神
-
ウクライナの従軍チャプレン、兵士たちを支える自身の役割語る
-
ワールドミッションレポート(3月9日):タンザニア ザンジバル島のために祈ろう
-
日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請
-
カトリック作家の曽野綾子さん死去、93歳
-
教会で斬首されたキリスト教徒70人の遺体見つかる コンゴ東部北キブ州
-
バイセクシャルの黒人女優シンシア・エリボがイエス役に 配役巡り批判の声も
-
熱心な仏教徒の青年が救われた実話がベースに 伝道用トラクトを無償提供
-
「苦しみ」と「苦しみ」の解決(2)見える困難に「苦しみ」を覚えるメカニズム 三谷和司
-
リック・ウォレン牧師、十字架にまつわるSNS上の政治的投稿を削除し謝罪
-
鈴木結生著『ゲーテはすべてを言った』 牧師の息子が書いた芥川賞受賞作
-
レント初日の「灰の水曜日」 ドライブスルーで灰を授ける教会も
-
良い心配と悪い心配 菅野直基
-
日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請
-
カトリック作家の曽野綾子さん死去、93歳
-
教会で斬首されたキリスト教徒70人の遺体見つかる コンゴ東部北キブ州
-
熱心な仏教徒の青年が救われた実話がベースに 伝道用トラクトを無償提供
-
バイセクシャルの黒人女優シンシア・エリボがイエス役に 配役巡り批判の声も
-
「苦しみ」と「苦しみ」の解決(2)見える困難に「苦しみ」を覚えるメカニズム 三谷和司
-
リック・ウォレン牧師、十字架にまつわるSNS上の政治的投稿を削除し謝罪
-
鈴木結生著『ゲーテはすべてを言った』 牧師の息子が書いた芥川賞受賞作
-
レント初日の「灰の水曜日」 ドライブスルーで灰を授ける教会も
-
良い心配と悪い心配 菅野直基