財団法人聖路加国際病院(東京都中央区、日野原重明理事長)は22日、来年秋に同院の分院として、千代田区大手町に「St. Luke’s MediLocus(聖路加国際病院附属クリニック聖路加メディローカス)」(仮称) を開設すると発表した。
場所は大手町1丁目に三菱地所が開発中のビルの2階部分で、面積は約1780平方メートル(約538坪)。本院でも展開している国際外来を設置し、外国人が安心して受診できる医療サービスを展開するほか、PET/CT(陽電子放出型撮影法とコンピューター断層撮影法を組合せた画像装置)やMRI(磁気共鳴画像装置)などの高度な医療診断機器を用いた人間ドックサービスを提供する予定。また医療や健康に関する情報発信のためのスペース、健康増進教室や運動教室を開催するための施設も併設する。
同院は1902年、米国聖公会の宣教師で医師のルドルフ・トイスラー博士が創設。長年にわたり中央区唯一の総合病院として地域を支えてきた。54年には日本で初めて予防医療の代表である人間ドックを開始するなど、様々な分野で日本の医療の質向上に貢献し、現在は国際病院として医療のグローバル化への対応にも取り組んでいる。