今年で創立50周年を迎える日本ケズィック・コンベンションの準備祈祷会が14日午後6時半から、東京都新宿区の淀橋教会で開かれた。関係する教職や信徒ら約30人が、22日からの箱根大会をはじめ、これから開かれる全国各地の大会の祝福を祈った。日本ホーリネス教団坂戸キリスト教会協力牧師で太平洋放送協会(PBA)理事長の村上宣道氏は講演で、「わたしは新しい事をする。今、もうそれが起ころうとしている」(イザヤ43・19)との神の約束を強調し、「50周年記念の聖会は、さきの恵みを感謝すると同時に、新しい事の始まり、出発のとき」と力を込めた。
「みなキリストにあって一つ」(ガラテヤ3・28)をテーマに掲げる同大会は、英国発祥の聖会で、130年以上の歴史をもつ。英国では毎年、英国国教会(聖公会)をはじめ、長老教会やメソジスト教会、バプテスト教会、組合教会、プレモス・ブレズレン、ナザレン教会、救世軍などその他多数の教派から参加者が集まる。
日本では1962年に開かれた「日本キリスト者修養会」が箱根で開かれたのをきっかけに始まり、現在は毎年全国で約90教派の教職信徒が参加する。参加登録者総数は多いときで約3000人に上る。07年には東北と奈良で会場が新設されるなど、約半世紀たった現在も、超教派の聖会としてなお拡大を続けている。
ケズィックを特徴付けるのは、「バイブル・リーディング」と呼ばれる卓越した聖書講解説教で、毎年、本場英国や米国から招かれた著名な講師が全国各地の大会を巡り、講演を担当する。
説教は、特定の教理によらない聖書全体を通した調和の取れた内容で、クリスチャンとして生きる上での実践的、聖書的、個人的ホーリネス(聖化)に特に力点が置かれている。大会参加者からは、毎年多くの直接伝道献身者が起こされている。
今年は主講師として、英国福音同盟理事でスポルジョン・カレッジ理事長のローバート・エイメス氏と、米国オルフォード説教研修センター・ディレクターのデビッド・オルフォード氏を迎える。
すでに4日から6日の沖縄大会を皮切りに、10日から12日の九州大会、東北大会、13日には仙台青年大会が開催された。16日から18日は大阪大会(大阪リバーサイドホテル)、20日には神戸大会(日本イエス・キリスト教団神戸中央教会)、京都大会(日本基督教団京都復興教会)、奈良大会(基督兄弟団大和教会)が開かれる。22日から24日の箱根大会(箱根ホテル小涌園)後も、26日と27日は東京大会(淀橋教会)、3月1日から3日には北海道大会(札幌プリンスホテル・パミール館)が開催の予定だ。
村上氏は、同大会の特徴として、実践的、聖書的、個人的ホーリネス(聖化)や霊的深化、宣教への派遣などを挙げ、日本宣教において同大会の果たした役割の大きさを強調した。50年間の祝福を神に感謝したうえで村上氏は、「(神は)もっとそれ以上の事をしてくださるとおっしゃっていることを、信じようではありませんか」と呼び掛け、「もうすでにそれは起こっている」と神の約束の真実性を強調した。参加者たちは聖書の御言葉に応答し、大会のさらなる祝福を祈った。
第50回日本ケズィック・コンベンションは、神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1297の箱根ホテル小涌園を会場に22日から24日まで開催される。講師にはローバート・エイメス氏とデビッド・オルフォード氏のほか、峯野龍弘氏(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会主管牧師)、村上宣道氏、三ツ橋信昌氏(日本バプテスト教会連合印南バプテストキリスト教会牧師)、原田憲夫氏(日本福音キリスト教会連合横浜緑園キリスト教会牧師)を迎える。23日には同会場で50周年を記念する式典が行われる予定だ。参加費は、宿泊費込みで1万円から。申し込み、問い合わせは、事務局(03・3291・1910)。
クリスチャントゥデイからのお願い
皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。
人気記事ランキング
-
コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(1)一切は空 臼田宣弘
-
救世軍、ブース記念病院を事業譲渡 7月から「タムス杉並病院」に
-
全地総主教バルソロメオス1世、宗教界のノーベル賞「テンプルトン賞」を受賞
-
「苦しみ」と「苦しみ」の解決(3)心を神に向ける 三谷和司
-
シリア語の世界(21)辞書1・ヨハネ黙示録の賛美歌4―7章10、12節― 川口一彦
-
日本キングス・ガーデン理事長の宇都宮和子氏死去、81歳
-
ワールドミッションレポート(4月10日):カナダ ギャングだった男、刑務所でイエスと出会う
-
愛に生きることが最大の防御だ 菅野直基
-
「森は海の恋人」の畠山重篤さん死去、81歳
-
ウクライナ戦争終結に向けた協議に対するキリスト教的考察
-
「森は海の恋人」の畠山重篤さん死去、81歳
-
救世軍、ブース記念病院を事業譲渡 7月から「タムス杉並病院」に
-
ウクライナ戦争終結に向けた協議に対するキリスト教的考察
-
コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(1)一切は空 臼田宣弘
-
「カトリックジャパンニュース」がスタート カトリック新聞は休刊
-
日本キングス・ガーデン理事長の宇都宮和子氏死去、81歳
-
東京で初の「赤ちゃんポスト」「内密出産」 賛育会病院が開始、国内2例目
-
「苦しみ」と「苦しみ」の解決(3)心を神に向ける 三谷和司
-
ミャンマー、タイの被災地に現地入り 神戸国際支縁機構とカヨ子基金
-
日本人に寄り添う福音宣教の扉(219)エンディングにおける音楽の役割 広田信也
-
キリシタン弾圧を描いた遠藤周作の代表作『沈黙』 絶望の淵で宣教師が得た答えとは?
-
「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る
-
「カトリックジャパンニュース」がスタート カトリック新聞は休刊
-
「森は海の恋人」の畠山重篤さん死去、81歳
-
東京で初の「赤ちゃんポスト」「内密出産」 賛育会病院が開始、国内2例目
-
救世軍、ブース記念病院を事業譲渡 7月から「タムス杉並病院」に
-
カトリック教会の大聖堂が焼失、ミャンマー軍事政権の兵士らが焼き払う
-
ミャンマー、タイの被災地に現地入り 神戸国際支縁機構とカヨ子基金
-
ウクライナ戦争終結に向けた協議に対するキリスト教的考察
-
コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(1)一切は空 臼田宣弘