同協議会はキプロス正教会が主催し、東方正教会およびオリエンタル正教会教会指導者ら、大学教授・神学者ら、男性女性青年など様々な人々が参加し、参加者は40人近くとなった。参加者のほとんどはWCC信仰職制委員会のメンバーであり、教会の教義に関する正教会共通の見解を生み出すために協議を行っている。
独立正教会であるキプロス正教会のクリゾストモス2世大主教による讃美歌「テ・デウム」による賛美の後、同協議会の共同議長を務めるサッシマ首都大主教のゲンナディオス博士(教授)が、キプロス正教会による正教会間およびエキュメニカルな集いへの奉仕、また宗派間の分裂を克服する生涯をかけたクリゾストモス2世大主教の取り組みおよび今回の協議会を主催したことに感謝の意を示した。
しかしながら、ゲンナディオス首都大主教は、「世界中の教会で分派の壁ができたままになっており、正教会としても優先事項は人々および国家の友好関係および和解と平和の道を築くために尽力していくことである」と述べた。クリゾストモス2世大主教は今回の協議会のテーマの重要性を強調し、「正教会神学はまず第一に教会論がある。キリスト教は教会抜きに解することはできない」と述べた。
WCCトゥヴェイト総幹事は、クリゾストモス2世のエキュメニカルな奉仕として明らかに示される今回の協議会主催のもてなしの心に感謝を示すとともに、信仰職制委員会議長を務めるゲンナディオス首都大主教に対し、生涯をかけた信仰職制に関する貢献に感謝の意を表した。また、正教会は全般的な教会論およびWCCフェローシップにおける正統な教会としての立場形成に貢献していく必要があることを強調した。
トゥヴェイト総幹事は近日ジャマイカのキングストンで開かれる平和会議についても触れ、「私たちの使命は私たちが一つであることを確認し、世界の人々が世界平和が形成されることが可能であると信じられるようにすることである。キプロスの島においても正義と平和のための奮闘があることを知っている。このような奮闘は私たちが一致し平和を得るために奮闘していることを共に証しする長い旅の一部である」と述べた。