2月28日、米財務省はこれまでにリビア政府資産300億ドル(2兆4,600億円))を凍結したことを発表した。資産凍結価格としては、米政府がこれまで単独で行った中では過去最大の規模となった。米政府は今後も凍結対象となる資産を米国内で調査していく方針であるという。
リビアその他中東地域において暴力行為が蔓延する中、世界福音同盟(WEA)は世界のクリスチャンたちに同地域に対する熱心な祈りを捧げるように懇願している。
27日、WEAは声明文を発表し、「同地域全域での無実の人々の死を深く悲しんでいます。そして同地域において権力を行使するすべての人たちに権力を濫用して人を扱わず、同地域においてこれ以上の尊い命が失われないことを願っています」と述べた。
また同地域で蔓延している不正や腐敗についても指摘し、「同地域には若く、教養あふれる情報に富んだ人々が住んでおり、同地域で行われている不正や腐敗を指摘しています。そのような不正や腐敗の結果、多くの人々に貧困をもたらし、その状態が顧みられないままとなってしまっております。クリスチャン含む当該地域の国民はエネルギーと情熱にあふれ、より豊かな未来を築いていこうとするビジョンを抱いています。エジプトでの革命では、イスラム教とキリスト教を結びつける多元的な革命が起こり、そのような革命があらゆる階層で生じています。当該地域のすべての国家において人々の間にイエスキリストに従う人たちが存在しており、それぞれの国家の福祉のために邁進しています。また健全な国家の未来の形成のために熱心に取り組んでおります」と訴えた。
さらにWEAは善き心をもつすべての人々に対し、「同地域のすべての指導者たちを励まし、同地域のすべての人々の人権が尊重されるように願っています。世界にはどこにも差別されるべき人々は存在してはなりません。なぜならすべての人類は神様が形作られ、神様の目から見てとても尊い存在であるからです。WEAは宗教および信仰の自由を各国政治の中心的課題として置いてくださるように世界の指導者にお願いします。結社、表現、良心および意見を変更する自由はそれぞれの国家の社会の健全度を図る基準です。それぞれの地域において、将来はとても不透明ではありますが、より偉大な善業がなされる潜在力を秘めています。WEAは世界のキリスト教徒に対して、同地域のすべての指導者(政治・宗教・軍事・キリスト教・イスラム教および世俗にある人々)たちに神の知恵が与えられることで同地域のすべての人々に益となる政策を施すことができるように、また中東地域のキリスト教徒が同地域に光を放ち、希望をもたらすことができるように祈ってくださることを願っています」と表明し、同地域への愛と祈りを呼び求めている。