エジプト警察当局によると、エジプト北部のコプト教会が5日に爆撃された。教会内に人はおらず、負傷者は生じなかった。
エジプトでは2週間ほどの反政府デモが生じており、爆発はその最中に生じた。反政府デモ参加者らはこれまで30年間政権を握ってきたムバラク大統領の退陣を求めている。
エジプト国内のクリスチャンたちはそれぞれの家庭で祈りをささげ、安全に教会で礼拝や集まりができるかどうか懸念を高めている。
今年に入ってからエジプト国内では、アレクサンドリアの教会爆撃を受け既に23人のコプト教徒らが殺害され、80人が負傷している。コプト教会への爆撃は、人権活動家、オバマ米大統領など世界の指導者たちから非難を受けている。
5日の爆撃は、ガザ地区の境に位置するラファにあるMar Girgis教会に対して生じたものである。エジプトでのキリスト教徒の割合は12%に満たなず、国内での保護を呼び掛けており、迫害されている少数派の自由や民主主義が守られる新たなエジプトとなることを祈り求めている。
ムバラク大統領はすでに9月に再任される道を模索していないと発表しているが、反政府派の抗議運動参加者たちはムバラク大統領が退陣するまでデモを続ける意向であるという。