救世軍は1月21日から31日までロンドン近郊のサンベリーで開催した最高会議で、同団体の最高指導者である「大将」として、新たにカナダのリンダ・ボンド中将(64)を選出した。今年4月から現大将ショー・クリフトン氏(65)の後を引き継ぎ、146年の救世軍史上3人目の女性大将として任務に当たる。
ボンド氏は1969年にカナダで士官(牧師)となり、93年にはカナダ・バミューダ地区の連隊長に任命される。その後は、英国・アイルランド共和国地区の連隊長(98年)、米国西部地区司令官(2002年)などに任命され、世界各地で奉仕する。08年にオーストラリア東部地区司令官に任命され、現在に至る。
今回の任命を受けてボンド氏は、「私は主イエス・キリストを愛し、キリストに最大限従うことを約束します。神を賛美し、神に感謝する生活をささげます」とコメント。「私たち救世軍は神に賛美と感謝をささげる軍隊にならなければなりません。また我々は神に信頼を置かなければなりません」「神の聖霊が力強く救世軍の上に臨む必要があります」と語った。
救世軍の機関紙『ときのこえ』によると、最高会議には世界各国から指導者109人が参加。参加者の内、男性が52人、女性が57人と、最高議会史上初めて女性の参加者が男性の参加者を上回った。日本からは司令官の吉田眞中将と吉田かほる中将が出席。会議の様子はインターネットで全世界に配信された。