昨年万引きで検挙された65歳以上の高齢者は前年に比べ1・3%(343人)多い2万7362人(速報値)で、統計を取り始めた1986年以降過去最多となり、また20年連続で増加していることが27日、警察庁のまとめでわかった。
高齢者の万引き検挙者は全体の26・1%を占め、27・1%だった少年(14〜19歳)の割合とほぼ変わらなかった。男女別では男が51・8%、女が48・2%と、性別にかかわらず万引きが行われている。
同庁は高齢者による万引き増加の背景に「孤独感や生活苦があるのではないか」と分析。検挙者にはボランティア活動を勧めるなど、再犯防止にも取り組んでいる。