【CJC=東京】「クエーカー」と呼ばれる『キリスト友会』が1661年、ジョージ・フォックスによって英イングランドで設立され、今年350周年を迎えた。信徒(友会徒)は英国の4万人を初め全世界で約60万人。
武器を取ることを断固拒否する平和の証言と運動で知られ、1947年、第二次大戦後の救援活動によってノーベル平和賞に選ばれ、賞金を米フレンズ奉仕団とイギリスのフレンズ協議会が受け取った。
英国で常時活動執行部の役割をしている『受難のための集会』のクリスティン・キャノン書記は「クエーカーは、平和を地球保全やグローバル経済の規則と密接に結び付いたものと見ている。これらの領域で活動すると共に、南アジアで形成されている平和組織の新たなネットワークを支援、さらに良心的兵役拒否の権利などのために国連に働き掛けている。戦争に抵抗し、戦争の被害者に配慮するという先達の活動に刺激を受けている。わたしたちは、平和への関わりを証言と呼んでいるが、それはまさに世界への証であるからだ」と言う。
英国では「350年=平和証言が今日意味するもの」というワークショップを展開している。