エジプト北部アレクサンドリアにあるキリスト教コプト派の教会前で1日に起きた爆弾テロ事件で、同国のアドリ内相は23日、国際テロ組織アルカイダと繋がりを持つ、パレスチナ自治区ガザ地区の過激派組織「イスラム軍」が犯行に関与したと発表した。
エジプト治安当局はこれまで、事件に関与したとして少なくとも5人のエジプト人を逮捕。容疑者の自供など捜査の過程で得られた情報から、アドリ内相はイスラム軍がテロの計画と実行に関与した決定的な証拠があるとしている。一方、イスラム軍はウェブサイトなどで事件への関与を否定している。
テロは新年を祝うミサに集まっていたコプト派信徒を狙ったものとみられ、20人以上が死亡。その後、首都カイロなどを中心に、コプト派信徒らが、事件を防げなかった政府への抗議デモを展開したほか、暴動も起こった。