バチカン(ローマ教皇庁)は14日、2005年に死去した前ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世をカトリックにおける「聖人」の前段階である「福者」に列するとの決定を明らかにした。死後わずか6年での列福は異例の速さという。CNNが伝えた。
福者とはカトリックで死後その徳と聖性を認められた信徒に与えられる称号。ヨハネ・パウロ2世を福者に列する「列福式」は、バチカン・サンピエトロ広場で現教皇ベネディクト16世により5月1日に執り行われる予定となっている。
列福にはその候補者が死後奇跡に関わったことが医学及び神学の専門家による審査を経て認定される必要がある。ヨハネ・パウロ2世の場合、パーキンソン病を患っていた修道女が前教皇の死後に祈りを捧げたところ、病が癒されたことが奇跡として認定された。なお、聖人となるにはもう1件の奇跡が認定される必要がある。