国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(東京都新宿区)は28日、「クリスマスまでに7000人の子どもたちを救いたい」として、途上国の貧困に苦しむ子どもたちに新規のチャイルド・スポンサー7000人を募集する「『何か』はきっとできるキャンペーン」を行った結果、11月1日から今月28日までに4585人の子どもたちにスポンサーを紹介することができたと発表した。
キャンペーン期間中は、首都圏のJR主要路線とJR西日本線内のトレインチャンネルでCMを放映したほか、同団体親善大使を務める女優の酒井美紀さんを迎えての「ワールド・ビジョン・カフェ」や、お台場ヴィーナスフォートでの「世界の子どもたちの絵画展」を開催し、広く参加を呼び掛けた。
同団体のチャイルド・スポンサーシップには、日本国内ですでに5万人以上が参加している。国際宇宙ステーションから今年6月に帰還した宇宙飛行士の野口聡一さんも10年以上にわたってチャイルド・スポンサーシップに参加し、現在も途上国の子どもたちを支援している。
同団体では、開発途上国の子どもたちの成長を支援するために、子どもたちが住む地域の問題を包括的に解決するプログラムを実施している。具体的には、教育や保健衛生、資源開発、経済開発、農業など様々な分野の支援を行っている。これらのプロジェクトを支えるのがチャイルド・スポンサーシップだ。
スポンサーは、毎月4500円を支援する。一日あたり150円、ペットボトル1本分の金額だ。また、支援先の子どもと文通(翻訳サービスあり)ができたり、子どもたちの成長をまとめた成長報告(年1回)、プログラムの近況報告(年1回)を受け取ることができ、支援の成果を様々なかたちで実感できるようになっている。
同団体によると、世界では約7200万人の子どもが学校に通うことができず、防げる病気で亡くなる5歳以下の子どもは年間約880万人、親をエイズで失った子どもは約1500万人に上るという。同団体は、「『何もかも』はできなくとも、『何か』はきっとできる」と引き続きチャイルド・スポンサーへの参加を呼び掛けている。
問い合わせ・申し込みは、ワールド・ビジョン・ジャパン公式サイトから。