フィリピンで英語と共に公用語として用いられているタガログ語の現代訳聖書が完成した。聖書の翻訳・出版事業を行うビブリカ(米国)が13日発表した。発売は来年の予定。
ビブリカの支援で行われていた同聖書の翻訳は1990年に開始された。タガログ語の使用人口は約8500万人で、同聖書の完成でこれらの人々が現代的なタガログ語で聖書を読むことが可能となる。
フィリピンのメガチャーチ「イエスは主教会」創設者のエディー・ヴィアネヴァ氏は、「我が国民の言葉に聖書を翻訳する働きは、必ず数え切れないほどの魂を神の国へと導くことになる」と完成を喜んだ。
ビブリカは現在、50カ国で聖書の翻訳事業を行っている。最初に出版した聖書は、米ルイジアナ州に住むフランス系移民のために1815年に出したフランス語訳聖書で、これまでに100以上の言語で聖書を翻訳している。現在世界で最も普及している英語訳聖書「NIV」の発行元でもある。