【CJC=東京】パキスタン北部のパンジャブ地区の刑務所でイスラム教徒受刑者が10月29日、キリスト者のイムラン・マシ受刑者(19)に投石し負傷させる事件があった。同氏は病院に運ばれ、集中治療室で処置を受けている。
マシ受刑者はアットック近郊ハズロの理髪店で働いていた。2009年7月にナディーム・ハイデル店主から5000ルピー(約5000円)を盗んだと訴えられた。ハイデル店主がマシ氏を拷問するよう警察署長に依頼し、2人がイスラム教の創始者ムハンマドを冒涜した容疑を付加したと見られる。現地の裁判所は8月3日、禁固10年の有罪判決を受けた。
10月29日、マシ受刑者は金曜日の祈りの後、小屋の外に座っていたところ、受刑者の一団から、冒涜者だ、殺してしまえとの叫び声と共に投石された。
ハイデル店主はマシ受刑者の父バシャラト氏に、息子は生きて刑務所から出られないぞと語っていたという。