先月31日、日曜日のミサ最中に武装グループがイラクの首都バグダッドにあるカトリック教会を襲撃し、人質や警官らを含む約60人が死亡した事件で、12人が逮捕されたことが27日までにわかった。イラク内務省の高官がAFP通信に明らかにした。逮捕は事件後初。
事件を巡っては、国際テロ組織アルカイダの系列組織である「イラク・イスラム国」(ISI)が犯行声明を発表。情報を提供した高官(匿名希望)によると、逮捕された12人は同組織のメンバーと見られる。
事件は03年のイラク戦争以降、キリスト教徒を標的にしたものでは最悪のもので、世界教会協議会(WCC)やローマ教皇ベネディクト16世、カンタベリー大主教らが事件発生後すぐに非難声明を発表。一部のイスラム教指導者もキリスト教指導者と共同で犯行を批判する声明を出した。