【CJC=東京】聖公会南半球管区第10回総会がアルゼンチンのブエノスアイレスで行なわれた。アルゼンチン、ボリビア、チリ、パラグアイ、ペルー、ウルグアイから主教、司祭、信徒が出席した。11月4日の首座主教選挙では、チリのエクトル・ザヴァラ主教を、2002年以来のグレゴリー・ヴェナブレス氏の後任として選出した。任期3年。同管区首座主教にチリ人として初めての就任。
チリではこの2月にマグニチュード8・8の地震が発生、死者800人、家屋倒壊1500万戸の大被害を受けたが、その救援にザヴァラ氏は活躍した。その際に氏は、世界の聖公会から多大な支援を受けたことに感動した、と語っている。
今回総会では、女性の聖職叙階を認めるとの教憲改定案を否決した。聖公会管区総会の決定には、主教、司祭、信徒の各部会の賛成が必要で、今回は主教と信徒は賛成したものの、司祭部会は反対した。
同管区は1981年成立、信徒総数2万2000人で、聖公会共同体の中では最少規模だが、管轄地域は最大の部類。