国内のプロテスタント教団で最大規模の日本基督教団(東京都新宿区)は、10月26日から28日まで東京都内で開かれた第37回教団総会で任期満了に伴う議長選挙を行い、4期議長を務めた山北宣久氏(聖ヶ丘教会牧師)に代わり、新議長に石橋秀雄氏(越谷教会牧師)を選任したと発表した。また、新副議長に岡本知之氏(西宮教会牧師)、新書記に雲然俊美氏(秋田桜教会牧師)を選任した。
石橋氏は、1970年に東京神学大学大学院修士課程を修了後、鴻巣教会での牧会を経て、1981年から現在まで越谷教会牧師。日本基督教団伝道委員長、関東教区総会議長、副議長などを歴任してきた。
石橋氏は就任後のあいさつで、目に見える教会は「信仰告白」と「聖礼典」と「教会法」により現実化するとし、「教団においてこの3つを確立するために働きたい」と抱負を語った。また、「熱心に御言葉を語り、熱心に御言葉を聞く群れの中で、御言葉は力を増していった」と語り、「礼拝において熱心に御言葉が語られ、熱心に御言葉が聞かれ、高らかに主に賛美がささげられることで、伝道に熱くなる教会、教団になっていける」と述べた。
日本キリスト教協議会議長の輿石勇氏は来賓挨拶で、「議長交代は、日本基督教団の一つの新しいときの始まりを意味する。日本基督教団にとっての画期は、また、日本のキリスト教界の画期でもある」と期待を込めた。
総会には、全国から364人の議員が参加した。輿石氏のほか、台湾基督長老教会総会副議長のチオ・リアン・シアン氏、共同世界宣教局のカシルダ・E・ルザレス氏、南西ドイツ宣教会のジークフリート・フィンクバイナー氏、アジアキリスト教協議会のヘンリエット・フタバラト・レバン氏、在日大韓基督教会総会長のチェ・ヨンシン氏が来賓として出席した。