【CJC=東京】米カトリック教会司教協議会と北米キリスト教改革派教会、長老教会(PCUSA)、アメリカ改革派教会、合同キリスト教会が、洗礼を相互に公式に認知する方向で準備を進めている。
米国でのカトリックと改革派の公式対話は10月8日に第7回を終了した。今回は『この生きる水=洗礼の相互認知に関する合意』とユーカリスト(聖体または主の晩餐)に関する『この命のパン』の2文書が作成された。『この命のパン』ではカトリックと改革派の教義の共通点と相違点を探った。
カトリック司教協議会は11月にも、洗礼に関する合意採択を判断する。
今回の動きは2002年、当時のバチカン(ローマ教皇庁)キリスト教一致推進評議会議長のワルター・カスパー枢機卿の提案で始まった。カトリックと諸教会の当局者、教区レベルや全国レベルでの交わりにおいて行なわれる洗礼の意義と有効な執行に関する対話を強く打ち出したもの。
特定の洗礼の有効性に関して疑念が発生する事例を検討する手続きと共に、洗礼の相互認知を表明することで、共通の声明に到達出来よう、と言う。
カトリック教会は、聖公会、ルーテル派ともそれぞれに対話を行なっている。