米アップル社の iPhone、iPad 向けのソフトウェア開発など行うブレスミー(Blessmee)社(代表:三田旅人、本社:カナダ)は今月初め、クリスチャンを対象とした iPhone アプリとして、世界初の本格的な聖書研究用アプリ「Codex for iPhone」をリリースした。価格は、9・99米ドル(日本円1200円)。計491写本の情報を収録しており、今後もラテン語写本、シリア語写本などの情報をさらに追加する予定。
「Codex for iPhone」は、聖書研究の第一歩となる正文批判で必要となる聖書写本の記号を読み解くための辞典。従来、神学生などが学習段階において挫折しがちであった正文批判の補助となるもので、教育機関、研究室などで導入、利用することによって、聖書研究の道をナビゲートする。
印刷公刊本の最高峰とされるギリシャ語聖書「Novum Testamentum Graece」を用いて正文批判する場合、異文資料欄(アパラトゥス)に記された聖書写本の記号を理解し、これらを比較検討して原文の文章を確定する作業を促すような作りとなっている。従来はこの作業のために専門的な予備知識が必要であったが、同アプリを使用することで原文の文章確定を容易に行うことができる。
同社広報担当の原田氏は、「アプリケーションの開発において、iPhone のデバイス特性を活かした、シンプルで使いやすい設計を心がけました。ネストレを開きながら気軽に活用してください」と紹介する。
同社は昨年12月24日設立の会社で、クリスチャン、キリスト教教育者、キリスト教伝道の中にある「変える勇気」を大切にしたいとして、ミッションステートに「変える勇気」を掲げている。代表の三田氏は、日本基督教団深川教会元牧師。今年6月には、日本国内にある教会へGPS機能を用いて現在地からナビゲートするアプリ「Churchin」(無料)をリリースしている。