関西2府10県の約500教会が協力する関西フランクリン・グラハム・フェスティバルが22日、開幕した。午後5時半のメイン大会ではフランクリン・グラハム氏が講演し、徴税人ザアカイがイエス・キリストを信じ、救われた経緯(ルカ19:1〜10)を説きながら、「神にいたる道は他にない」とイエス・キリストを信じる決心を呼び掛けた。講演後、大勢の来場者が信仰の決心を表明するために講壇の前に進み出た。
メイン大会では、オペラ歌手の稲垣俊也さん、遠藤久美子さんをはじめ、ゴスペルシンガーのKIKI、吉本新喜劇元看板役者、故岡八朗の長女でゴスペルシンガーの市岡裕子さんなど多彩な音楽ゲストが演奏を披露し、会場を盛り上げた。今季日本プロ野球史上シーズン最多安打記録を樹立した阪神のマット・マートン外野手が特別ゲストとして出演し、「私が記録を達成できた理由はキリストにあります」とクリスチャンとしての信仰を証しした。
マートン氏は、新記録がかかるさまざまなプレッシャーの中で、いつも心に平安が与えられるよう神に祈っていたと明かした。マウンドで天に指を指した姿が「私という人間をうまく説明するもの」と語り、「私が野球を大好きなことも、救い主イエスを信じることには比べられない。ここに私がいるのはキリストのおかげです」と人生のすべてがイエス・キリストを信じる信仰によって導かれていることを強調した。
マートン氏が最後に片言の日本語で、「神様は私の力です」と力強く証しすると、会場からは大きな拍手がわきあがった。
また、元カネボウ薬品会長でクリスチャンの三谷康人氏が登壇し、3度の左遷を経験しながらも大企業のトップに昇進した波乱の企業人生の中心に、イエス・キリストを信じる信仰があったことを明かした。毎朝1時間の祈りの中で信仰の力を得ながら、幾多の危機をビジネスチャンスに変えた経験を明かし、「すべての栄光を神に帰します」と力を込めた。
フランクリン・グラハム氏は、すべての人が罪人であることと、イエス・キリストがすべての人の罪の身代わりとなって十字架で死なれたことを強調し、「イエスのもとに来るとき、あなたの罪がどんなものであれ、ゆるされていることを知ってほしい」と呼び掛けた。
グラハム氏は、イエスがザアカイの名を呼ばれたように、「今晩、神はあなたの名を呼ばれる」と語り、「神だけがあなたをゆるすことができる。救いを得てください。今晩、この方のもとに来てください」と信仰の決心を呼び掛けた。
大会は24日まで、大阪城ホールで開かれる。23日午前10時からは子どもたちを対象にしたキッズ・ファミリー・フェスティバル、午後4時からはメイン大会が予定されている。大阪市のリーガロイヤルホテルでは午後1時から、ビジネスマンを対象にしたバンケット(宴会)も行われる。24日は、午後4時から最後のメイン大会が開かれる。23日と24日のメイン大会の講師はフランクリン・グラハム氏。23日のキッズ・ファミリー・フェスティバルとメイン大会、24日最後のメイン大会にはマット・マートン氏が出演する。
入場無料。大会に関する問い合わせは事務局(06・4706・8002)まで。