ケズィック・コンベンションの名講師、故スティーブン・オルフォード氏から指導を受け、講解説教者として世界的に活躍するロジャー・ウィルモア氏が、来月大阪で開かれる「聖書聖会」で講演する。
聖会は大阪府八尾市のグレース宣教会グレース大聖堂を会場に、11月12日から14日まで3日間の日程で行われる。集会は全4回で、12日午後7時半は「クリスチャン生活の現実性」、13日午前10時半は「神の光の中を歩む」、同午後2時は「全ての罪からのきよめ」、14日午後3時は「永遠のいのちのしるし」と題してウィルモア氏が講演する。
ウィルモア氏は現在、米アラバマ州ディアフット・バプテスト教会の主任牧師。米ルーサーライス神学校を卒業後、これまで38年間にわたり牧会に携わってきた。オルフォード宣教センターでは講師を務め、説教者の育成に励んでいる。これまで世界各地のケズィック・コンベンションに招かれており、一昨年は日本ケズィックで講師を務めた。
「みなキリストにあって一つ」(ガラテヤ3・28)をテーマに掲げるケズィック・コンベンションは、英国発祥の聖会で、130年以上の歴史がある。英国では毎年、英国国教会(聖公会)をはじめ、長老教会やメソジスト教会、バプテスト教会、組合教会、プレモス・ブレズレン、ナザレン教会、救世軍などその他多数の教派から参加者が集まる。
日本では1962年に開かれた「日本キリスト者修養会」が箱根で開かれたのをきっかけに始まり、現在は毎年全国で約90教派の教職信徒が参加。参加登録者総数は多いときで約3000人に上る。07年には東北と奈良で会場が新設されるなど、約半世紀たった現在も、超教派の聖会としてなお拡大を続けている。
ケズィックを特徴付けるのは、「バイブル・リーディング」と呼ばれる卓越した聖書講解説教で、毎年、本場英国や米国から招かれた著名な講師が全国各地の大会を巡り、講演を担当する。
説教は特定の教理によらない聖書全体を通した調和の取れたものとなっており、クリスチャンとして生きる上での実践的、聖書的、個人的ホーリネス(聖化)に特に力点が置かれている。聖会参加者からは、牧師としての献身を決める人も多く出ている。
グレース宣教会代表牧師の堀内顕氏は聖会のチラシに掲載されたあいさつで、「どうぞキリスト者一同が誘い合って、この聖書聖会にお集まりください。きっと、あなたは、養われ、励まされ、力づけられます」と多くのキリスト者の参加を呼び掛けている。
入場無料。席上献金あり。問い合わせは、聖書聖会事務局(072・997・4838)。