欧州プロテスタント教会共同体(CPCE)と欧州バプテスト連盟(EBF)が24日、両団体の関係強化に関する協定を結んだ。今回の協定締結により、両団体は相互の理事会や総会に代表者を派遣するほか、共通の関心や課題についての定期的な合同会議を開く。
CPCEは欧州のほか、南アメリカを含む30カ国に105の加盟団体を持ち、ルーテル派、改革派、メソジスト派、合同教会などのプロテスタント諸派が所属する団体。一方、EBFには欧州と中近東地域のバプテスト派教会組織51団体が所属する。
協定はローマ近くのロッカ・ディ・パパで開かれたEBFの理事会で結ばれた。EBFのトニー・ペック総主事とCPCEのミカエル・ブエンカー総主事が協定書に署名した。
両団体の間にはすでに長年にわたる協力関係が存在した。特にドイツや英国、フランス、イタリア、ノルウェー、オーストリア、スウェーデン、チェコなどの国では、両団体に加盟する教会間で公式、非公式を含めて様々な協力関係があった。
両団体は99年より主にバプテスト(洗礼)に関する神学的対話を続けてきたが、対話は協定締結後も継続する。
ペック総主事は、協定を「より強い協力関係の明確な印」として歓迎。ブエンカー総主事も「今回の同意により、ヨーロッパのプロテスタント教会共通の声がより力強いものとなる」と語った。