アフリカ・ウガンダの孤児たちによる聖歌隊「ワトト・チルドレンズ・クワイア」の来日コンサートが、9月に東京で開かれることが決定した。一昨年と昨年に続き、3度目の来日となる。
1994年から世界各地でツアーを行い、イギリスのエリザベス女王やブッシュ元米大統領の前でも演奏を披露し、話題を呼んだ。08年と09年の日本公演では、現代ゴスペルにアフリカンリズムを取り入れた迫力あるパフォーマンスに加え、言葉にできない絶望から希望を見出した子どもたちの真実な証しが、多くの日本人の心を捉えた。
来日する聖歌隊のメンバーはみな、ウガンダのキリスト教支援団体「ワトト・チャイルド・ケア・ミニストリーズ」(以下、ワトト)で養われている孤児たち。同団体が建設したワトト村には、各国のボランティアチームの建設した家々があり、一家につき8人の子どもたちが母親役の女性とともに生活している。
アフリカには現在、エイズや内戦によって親を失った子どもたちが6000万人おり、2010年までに5000万人がエイズ孤児になるといわれている。ワトト村は現在、ウガンダの首都カンパラ市近郊に2つ、北ウガンダのグル市に1つあり、260世帯以上が生活している。これまでに、ウガンダの孤児たち1900人以上を世話したほか、エイズで夫を失った現地の女性たちやHIVに感染している母親たち2000人以上をサポートしてきた。村で育った子どもたちがウガンダの将来を担うリーダーへと成長し、国を再建することがワトトのビジョンだ。
コンサートは9月17日、東京都新宿区百人町1−17−8の淀橋教会で開かれる。午後7時開演予定。料金は前売り2000円、当日2500円。小学生以下は前売り1000円、当日1500円。未就学児は膝上鑑賞無料(座席使用の場合は有料)。前売り券はローソンチケットで7月から販売を開始する。詳細は
ワトト・ジャパンのホームページで随時発表する予定。