聖書の名句250篇を通して、英語聖書に親しむ。
聖書はキリスト教・ユダヤ教の聖典であるばかりでなく、そこに盛り込まれた思想・伝承さらには言語表現を通じて、欧米の文化全般に影響を与え続けてきました。本書は、このいわば共有文化財ともいうべき聖書から、現代に生き続ける名句(英語の名句)約250を選び出し、一般読者を対象に、語学的・聖書学的・比較文化論的な解説を加え、さらに英語における聖句の引用例を多数例示しました。特に、聖書のことばが現代英語の中でどう使われているかに関心のある読者には待望の書です。絵画図版・索引あり。
英語聖書の代表的名句にはどんなものがあるのか?聖書のことばは英語圏の言語生活の中でどのように引用されるのか?キリスト教徒でない人も聖書を引用したりするのか?何種類もの英訳聖書があるが、どのような特徴や歴史があるのか?・・・・・・本書では、英語聖書の名句250篇を、日本語訳を参照しつつ、語学的・聖書学的・比較文化論的な解説と考察をまじえて読み、聖書の世界に親しみます。英語における聖句の引用例を多数採録、聖書翻訳をめぐるさまざまな興味深いエピソードも紹介し、聖書に取材した名画図版も収録。聖書になじみが浅い人にも深い人にも、よろこびと発見の多い有益な本です。詳細な索引は、「聖書名句小辞典」として活用することもできます。(購入する)
著者: | 寺澤芳雄 |
価格: | 税込4,200円 |
出版社: | 研究社 |
発売日: | 2010年4月23日 |
ページ: | 392ページ |
【著者紹介】
寺澤芳雄(てらさわ・よしお):1928年生まれ。東京大学・岐阜女子大学名誉教授。編書に『英語語源辞典』(研究社、1996)、『新英和大辞典』(共編:研究社、2002)、ほか。著書に『英語の聖書』(共著:冨山房、1969)、『ことばの苑――英語の語源をたずねて』(研究社、2004)、訳書に『英語発達小史』(岩波書店、1982)、『ことばのロマンス』(共訳:岩波書店、1987)、ほか。